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【暮らしのために知っておきたい】食品トレーサビリティって知ってますか?

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◆トレーサビリティとは?

トレーサビリティ(traceability)は「trace=追跡する」と「ability=能力」を組み合わせた造語で「製品の原材料の調達から、生産、消費、廃棄まで追跡が可能な状態にすること」を言います。

◆私たちに身近な「食品トレーサビリティ」

食品トレーサビリティとは「食品の移動を把握できること」です。

食中毒など食品事故が起きたときに、問題の起きた食品がどこから来たのか、そしてどこに行ったのかを追跡することができるシステムです。

日本では平成15年にBSE (狂牛病)や牛肉偽装問題がきっかけとなり「牛トレサ法」が、平成21年に事故米問題で「米トレサ法」が制定されています。

牛トレサ法ではBSE蔓延防止を目的とし、疾病発生時に近くにいる牛等の所在や移動履歴を特定することができるように牛1頭ごとに個体識別番号を付与し、記録・管理、そして牛肉販売時に個体識別番号の表示を義務づけています。

米トレサ法では食品として安全性を欠くものの流通を防止することを目的とし、米穀等の所在や流通ルートを特定できるように、米や米加工品の譲り受けに係る情報の記録作成・保存を、販売や提供の際に産地情報の伝達を事業者に義務付けています。

皆さんも焼肉屋さんや居酒屋など飲食店に行った時に
牛の識別番号やお米の産地が記載されたボードや貼り紙を見たことがあるのではないでしょうか?

“生産者は作ったものがどこに行ったのか、販売者は作られたものがどこから来たのか、そして消費者は自分たちが食べるものがどこ産でどんな管理をされているのかをホームページで確認することができる”

このようなトレーサビリティシステムの普及により
私たちの食の安全は守られるようになってきています。

◆トレーサビリティシステムで守られるもの

<消費者>
健康被害の拡大から守る

<生産者・事業者>
経済的損失を小さくし、社会的信用の失墜を招かないようにする

消費者・生産者両方を守るため、そして食の安全を守るためのシステムが
食品トレーサビリティなのです。

SDGs【持続可能な開発目標】が広まりだしてから健康や環境問題の観点など
からオーガニックやエシカルな食品、商品がますます注目されていますが
私たちに優しい、地球に優しい食品を安心して口にすることができるのは
このトレーサビリティシステムやトレーサビリティに関する法律があるおかげでもあります。

トレーサビリティはSDGs 12個目の目標「つかう責任 つくる責任」を
達成するためにも必要不可欠な取り組みなのです☺︎

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