2022.03.15
《チョウザメのオスがメスになった!?》特殊なエサで実験成功!
キャビアの親である“チョウザメ”は、その稚魚から約3年、育てないと雄雌が判別できません。その為、キャビアを採卵するまでに10年以上の歳月を必要としてきました。
しかし、長年に渡り、チョウザメの研究をしてきた、近畿大学水産研究所の研究グループが、チョウザメのメス化に成功したと発表しました。その成功のカギとなったのは“エサ”でした。
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エサに配合したのは「大豆イソフラボン」です。
※以下はYahoo-newsから抜粋です。
同大学は、チョウザメの稚魚に大豆イソフラボンの成分「ゲニステイン」を配合したエサを180日間与え、メス化が可能であるか調査。「ゲニステイン」はサプリメントとして市販されている成分で、ホルモンと同様の作用を持っています。
![](https://gohobee.jp/blog/wp-content/uploads/2022/03/チョウザメ写真②.jpg)
ゲニステインを含んだ量ごとに稚魚を3つのグループに分けて研究した結果、最も多く含んでいたグループでは、8尾中8尾が卵巣を持っていました。そのうち5尾は遺伝的にはオスだったため、オス全てがメス化していたと判明しました。
![](https://gohobee.jp/blog/wp-content/uploads/2022/03/img_toyotama_difference1-3.jpg)
女性ホルモンを投与したグループもつくりましたが、そちらはオス遺伝子を持つ3尾のうち2尾が卵巣を持ち、性転換していたのを確認。つまり、女性ホルモンを与えてもメス化の効果はあるものの、ゲニステインを配合したエサを与えたグループの方がより高い確率でメス化したということになります。 同大学は、大豆イソフラボンを経口投与して全メス化に成功したのは日本初の事例としています。
![](https://gohobee.jp/blog/wp-content/uploads/2022/03/a001.jpg)
キャビアの量産と低価格化に道を開く、この研究結果によってキャビア業界は新たな展開があるのかもしれません。実用化に向けて、その技術が業界全体に広まった時、今以上にキャビアは皆さんの、より身近な食材へと変貌することでしょう。
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